エアグルーヴ
歴史上、女だてらで戦争や政治に活躍した人物というのは、えてして有名になりやすいものです。
ジャンヌ・ダルク、マリア・テレジア、エリザベス女王、日本では巴御前や北条政子などが知られています。
同じように、日本競馬界にも、女傑とうたわれた凄い牝馬がいます。
冠名に「エア」、その下に「わくわくさせる」という意味の「グルーヴ」を付けた稀代の女傑、エアグルーヴです。
何と彼女は母親であるダイナカールとともに、優駿牝馬(オークス)を制しており、1997年には牝馬として26年ぶりに年度代表馬に選出されました。
日本の競馬史上においても、母娘2代での優駿牝馬制覇はまさに偉業です。
彼女は生まれた次の日に、どんな馬か見にやってきた有名な調教師に大絶賛を受け、「これで牡馬ならダービーは確実」と言わしめたそうです。
成長して調教のための厩舎に入ってからも、ずば抜けた身体能力で話題となりました。
ちなみに入厩当初は気性が大分荒く、厩務員を振り落としそうになったこともあったそうですが、次第に落ち着きを得て、1995年の夏、札幌競馬場のレースでデビューが決まりました。
初戦は2着と惜しくも敗れましたが、その後は数多くの輝かしい戦歴を重ね、引退後繁殖牝馬となりました。
繁殖牝馬としても、優秀でアドマイヤグルーヴ、イントゥザグルーヴ、サムライハート、ポルトフィーノなどの活躍馬を輩出しています。